6月のメッセージ
聖霊の力は人を変える
(管区報「九州正教会だより」から掲載)
日本ハリストス正教会九州管区 教会一覧
《各教会とも普段は無人で郵便や荷物は受け取れませんので、教会でなく事務局にお送りください》
新型コロナウイルス感染防止のために
~教会からのお願い~
・体調不良の方は参祷をご遠慮ください。
・会堂内では他の方との距離を開けてください。
・窓は閉めませんので寒暖は衣類で調整願います。
・会堂内でのマスクの着用は任意としますが、大声の会話はお控えください。
わたしたちは戦争に断固反対し、世界平和の実現を願います
教会はすべての暴力と破壊に反対します
聖書の中でキリストは「剣を鞘に納めなさい。剣を取る者は皆、剣で滅びる」(マタイ26:52)と言っています。暴力と恫喝で他者を屈服させる行いはキリスト教の教えにおいて断じて認められません。いわんや戦争はその最たるものです。よってわたしたちの教会はすべての暴力と破壊、とりわけいかなる戦争にも断固反対します。
ウクライナにおける戦争の速やかな終結を望みます
21世紀の現代においても、世界各地で戦争やテロ、また様々な人権侵害が起きており、罪なき多くの市民が犠牲になっています。
とりわけ、この度のロシアのウクライナへの侵攻は、わたしたちの教会と東方正教の信仰を同じくするロシアの人々とウクライナの人々との戦争であり、日本在住の両国出身者が集う教会として悲しく思うところです。
一部の指導者によって引き起こされたこの戦争は、既に述べたようにキリストの教えと相容れない暴挙であり、それで苦難を強いられるのは罪なき市民です。
本日は1945年、東京大空襲で10万人を超す東京都民が亡くなった日です。当時の日本は戦争当事国でしたが、だからといって戦争責任のない一般市民が攻撃対象になって、いくら死んでも良いということにはなりません。この度の戦争にも同じことがいえます。
よってわたしたちの教会は、この戦争で犠牲になった人々の御霊の安息を祈るとともに、これ以上の犠牲者が出ないよう、速やかな戦争の終結と侵攻軍の撤退を望みます。
わたしたちは全世界の平和の実現のために祈り続けます
教会は特定の国家の政治的利益を代表するものではありません。日本正教会も、いかなる政治団体にも関わっていません。
全ての人間が等しく神に造られ、いのちを与えられた兄弟姉妹だと信じる以上、一人ひとりの人間のいのちも尊重されなくてはなりません。従って、教会も国家の利益のためではなく、一人ひとりの人間の救いのために存在しているのです。
わたしたちは教会の使命として、ウクライナだけでなく、全世界で起きている戦争と人権侵害に苦しむ人々に心を留め、平和が実現するよう祈り続けます。